

「銀のいす」
われらが泥足にがえもんの登場です!
今回は地底や巨人や魔女など、危険な旅になりそうです。
「銀のいす」より (以下斜字部はすべて本から抜粋したもの)
…泥足にがえもんは、いたみのあまり足を引きずりながら、暖炉からもどってきていいました。
「ひとこと申しまさ。あなたがおっしゃったことは全部、正しいでしょう。このあたしは、
いつも一番悪いことを知りたがり、その上でせいぜいそれをがまんしようという男です。
ですからあたしは、あなたのおっしゃることがらを、一つとしてうそだとは思いませんさ。
けれどもそれにしても、どうしてもひとこと、いいたいことがありますとも。
よろしいか、あたしらがみな夢を見ているだけで、ああいうものがみなーつまり、木々や草や、
太陽や月や星々や、アスランその方さえ、頭の中につくりだされたものにすぎないと、
いたしましょう。たしかにそうかもしれませんよ。だとしても、その場合ただあたしにいえることは、
心につくりだしたものこそ、じっさいにあるものよりも、はるかに大切なものに思えるということでさ。
あなたの王国のこんなまっくらな穴が、この世界でただ一つじっさいにある世界だ、
ということになれば、やれやれ、あたしにはそれではまったくなさけない世界だと、やりきれなくて
なりませんのさ。それに、あなたもそのことを考えてみれば、きっとおかしくなりますよ。
あたしらは、おっしゃるとおり、遊びをこしらえてよろこんでる赤んぼ、かもしれません。
けれども、夢中で一つのあそびごとにふけっている四人の赤んぼは、あなたのほんとうの
世界なんかをうちまかして、うつろなものにしてしまうような、頭のなかの楽しい世界を、
こしらえあげることができるのですとも。そこが、あたしの、その楽しい世界にしがみついて
はなれない理由ですよ。
あたしは、アスランの味方でさ。たとえいまみちびいてくれるアスランという方が存在しなくても、
それでもあたしは、アスランを信じますとも。あたしは、ナルニアがどこにもないということになっても、
やっぱりナルニア人として生きていくつもりでさ。では、けっこうな夕ごはんをいただいて、ありがとうございました。
そちらのふたりの殿と、若い姫との用意がよろしければ、さっそくにあなたのご殿をさがり、
このさき長く地上の国を求めてさすらおうとも、暗闇のなかに出かけてまいりましょう。
どうせあたしらの一生は、さほど長くはありますまい。しかし、あなたのおっしゃる世界がこんな
つまらない場所でしたら、それは、わずかな損失にすぎませんから。」…
読んだとき、よくいった!!にがえもん最高!!と思わず笑みがこぼれちゃいました。
ああ、女王に負けないで!!って一生懸命祈って祈って、にがえもんがついにやってくれた!
沼人でもやっぱりやけどすることを承知で、裸足で燃える火を踏みつけて魔女の火を消す勇敢さ。
自分の言葉で自分の気持ちを、飾らずに、ありのまま一生懸命伝えようとしているのがよくわかります。
にがえもんがいちばんかっこよく、頼もしく見えるシーンだと思います。
Back